従業員の健康にも気を配っています

当社では二週間に一度、全従業員の検便を実施しております。最近では従来の細菌性食中毒のほかにウィルス性食中毒の被害も増えてきておりますが、これらの防止には工場の衛生管理は当然として、従業員自身が衛生的である必要があります。当社では定期的な検便によって常に従業員の健康状態をチェックし、様々な病原菌が従業員の手を通して広がる危険を未然に防いでおります。

最新の技術と設備を取り入れています

大阪府八尾市の新工場

平成元年に新工場を建設するにあたり、大手食材メーカーの工場や設備を見学させていただきました。また、品質管理部門の方々とも情報交換を行い、衛生面、品質面で強化することができ、商品開発に繋げることができました。

平成2年から、自社内に検査室を設け、細菌検査や米飯成分分析検査、浄水炉の残留塩素検査などデータに基づく品質管理を徹底して行っています。最近、建設された工場では検査室を備えているところも出てきていますが、当時は業界では珍しいことでした。

工場内壁には断熱材を使用し、工場内は常に15度から20度に保たれています。そして、工場内すべてに「オゾン発生器」を設置し、細菌の発生を抑制しています。
O- 157が猛威を振るう一年前の1995年には関西圏で初めて、作業終了後に行う工場全体の殺菌に「強酸性アルカリ機能水」を使用しました。「強酸性アルカリ機能水」とは、水を電気分解して、除菌効果の高い強酸性電解水と洗浄効果のある強アルカリ性電解水にしたものですべての菌に有効で、瞬時に殺菌することができます。またそのまま空気中に放置しておけば、2時間で普通の水に戻る(無害になる)というものです。それまではアルコールを使用していましたが、「強酸性アルカリ機能水」を使用することで菌の生息数を大幅に抑制することができました。
またすべての配送車両を冷蔵車両にし、オゾン発生器を車内に取り付けて空間殺菌消毒を行っています。

信頼できる大手食材メーカーと直接取引きを行っています

業務用だけではなく一般消費者向けの食材も取り扱っている業界大手の食材メーカーと直接取引を行うことで、皆様に安心と安全をお届けできる体制を確立しています。大手食材メーカーと直接取引を行っているのは、業界ではめずらしいことです。

取引先の食材メーカーは当社の「食に対する取り組み姿勢」を評価してくださり、当社は「味の素㈱北浜大阪支店の社員食堂」や「㈱ニチレイ南港コンテナヤードターミナルの冷凍倉庫の社員食堂」を委託給食しています。これも食材メーカーからの信頼の証だと思っています。

HACCP(ハセップ)を導入しています

HACCP(Hazard Analysis and Critical Control Points)=危害分析重要管理点

宇宙食の安全性確保のためにアメリカで考案された手法で、材料の仕入れから商品の出荷までの工程ごとに温度や湿度、洗浄方法や作業員の動きにまで詳細なマニュアルを設けて管理を徹底するのが特徴です。

安全性が高く、万一の場合にも汚染源を特定しやすいこのシステムを当社では、平成2年より導入し、食品の安全性確保に努め現在も積極的に取り組んでいます。

HACCP工程一覧 図式

毎年、全社員が衛生管理研修を受講しています

年間保守契約を結んでいる消毒業者の専門家による衛生管理の総合研修を、年1回全社員が受講しています。また業界やメーカーが主催する講習会やセミナーには、職種に関係なく積極的に参加してもらっています。

環境問題にも積極的に取り組んでいます

環境問題に造詣の深い近畿大学の岩村助教授に、8年前から衛生面でご指導とご提案をいただき、減農薬の米や有機無農薬野菜を食材に取り入れたり、菌を利用した廃水処理を行うなど、さまざまな環境問題対策に取り組んでいます。
使用済の割り箸は、製紙会社に持ち込んで紙としてリサイクルしています。使用済の油も石鹸や肥料としてリサイクルしています。
1992年に自家発電コージェネレーションをいち早く採用し、発電機を冷却した後の温水を洗浄ラインで使用するなどの工夫をして、地球に優しい工場を目指しています。

日本誠食では、給食弁当、幼稚園弁当などをご提供させて頂くのに必要な証として、業務用弁当・惣菜・ケータリング食材の製造、販売、配送において「食品安全マネジメントシステム国際規格ISO22000:2018」を取得し、安全・安心を確立しています。